宝永五年(1708)9月、江戸深川の僧、地蔵坊正元が15歳のときかかった病が地蔵祈祷によって治療したため建立志願を志し浄財が集められ、座高2.75mの青銅の地蔵菩薩座像が、江戸・神田鍋町の鋳物師・太田駿河守正義によって鋳造され江戸の出入り口となる六つの街道筋に安置したのが江戸六地蔵。
ちなみに「江戸六地蔵」とは、宝永年間のもと元禄年間のものがあり、現在でいう一般的な六地藏は宝永年間のものを示す。
品川寺

第一番:品川寺

街道:東海道
宝永五年(1708)建立
座高2.75m

最寄り駅 京浜急行「青物横丁駅」徒歩5分

品川区南品川3‐5‐17 

品川寺には、その第一番、東海道の尊像として、「天下安全、仏法繁栄、衆人快楽」の祈願のもと奉安されています。
また菩薩像の全身と台座には、造立のために喜捨した人々の名前が刻まれています。

第二番:東禅寺

街道:奥州街道
宝永七年(1710)8月建立
像高2.71m
台東区東浅草2-12-13 

最寄り駅 営団地下鉄日比谷線「三ノ輪駅」 徒歩15分

境内には、アンパンで有名な木村屋創始者夫妻が埋葬されており銅像が、地藏尊の隣にある。

東禅寺

太宗寺

第三番:太宗寺

街道:甲州街道
正徳二年(1712)建立
新宿区新宿2-9-2

最寄り駅 都営地下鉄新宿線「新宿三丁目駅」徒歩5分

地蔵尊の胎内にどう製地蔵6体と寄進者名簿が安置している。
幼少期の夏目漱石がこの地蔵の上で遊んだという記述がある。
境内には、江戸三大閻魔の寺としても有名です。

第四番(巡拝三番):眞性寺

街道:中山街道
正徳四年(1714)建立
像高2.68m
豊島区巣鴨3-21-21

最寄り駅 JR 「巣鴨駅」 徒歩3分

真性寺はとげぬき地藏商店街の入り口にあり、他の地藏尊に比べると線香の絶えることのない寺院である。
なお、関東大震災で破損したが現状に修復されている。

眞性寺

霊巌寺

第五番:霊巌寺

街道:千葉街道筋
享保二年(1717)建立
像高2.73m
江東区白河1-3-12

最寄り駅 都営地下鉄大江戸線「清澄庭園」駅徒歩2分

第六番:永代寺

街道:? 
享保五年(1720)建立
江東区富丘1-15-1

幻の六不動

富岡八幡宮の別院として現在の深川公園にあったが、明治維新の廃仏棄釈で廃寺となり、地藏尊も壊され川口の鋳物工場に下げ渡されたという。
いまは公園内に立つ永代寺跡の標識がその面影を残すだけです。
ただ、深川周辺に霊巌寺と二体もあったのかは不明、地蔵坊正元が深川に住んでいたとの記録もありそれが由来か否かは資料が無い。

浄名院

明治期に再建された

新六番:浄名院

台東区上野桜木2-6-4

最寄り駅 JR山手線鶯谷駅から徒歩約10分 明治三九年上野浄名院の妙蓮大和高が、破壊された地藏尊の復興と日露戦役の戦没者を弔ため建立志願の志し浄財が集められの浄名院内に地蔵を建立した。
ただこの地藏尊は、他五体にくらべ小ぶりので造詣がまったく異なる。

浄名院

江戸最初の東都六地蔵

東都歳時記に、「最初建立江戸地藏参、銅仏立像壱丈(約3m)ナリ、慈済庵空無上人勧化ノ助力ヲ以建立アリ、元禄四年(1691)ニ開眼供養有シ由「江戸砂子」ニ云リ。」と記載される六地藏で現存するのは一体のみ。写真は浄光寺の再建されたもの。

壱番  瑞泰寺  文京区向丘2-36(石像)
弐番  専念寺  文京区千駄木1-22(現存)
参番  浄名院 荒川区西日暮里3-4(再建)
四番  心行寺  府中市紅葉丘2-32(木像)
五番  大仏堂  東叡山慈済庵→両大師地蔵堂
六番  正智院  台東区浅草2-31